開け心の曼荼羅



真言宗の教えの一つである曼荼羅(マンダラ)

私たちがインドに行くとすると、日本-香港-タイ-インド
という直線的なコースを考える。「インドに行く」という
目的のためには、その方が早いし合理的だ。

しかし一方で日本-ハワイ-アメリカ-フランス-トルコ
あたりを通って行くこともできる。何と無駄なことを思うかも
しれないが、実は、この回って元に戻るという円運動的な
考え方は曼荼羅の教えに重要だ。

その円運動には中心があって、外から内側、内から外側と
いうような双方向流れがあること、どの部分がかけても成立
しない全員集合の形をとり、それぞれが共有していながら、
自分で自分の役割を別々にちゃんと果たしている世界観。

1メートルという数字を表示する方法が、0と1メートルの
2つの数字しかないものはわかりやすい。しかし他方でミリ
単位で細かく表現していく方法も緻密で正確だ。

すべてを肯定する「それで良いんですよ!それで良いじゃない
ですか!たとえ、あなたが誰であれ、すべてを許容し認める」
温かい世界観。

他方で、極めて厳しく冷静に原因をと結果を細かく分析して、
緻密な考えを大切にする知的な智慧の世界観。

そんな、相反する世界観が別々ではなく一体となっている・・・
それが曼荼羅の教えだ。しかもそれらは外にあるものではなくて
自分の心中に最初からデザインされているという。

そんな仏の世界を自分で気づかない・・・。

だから「気づく」こと・・・。

だから「開け心の曼荼羅」・・・。

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開け心の曼荼羅 への7件のフィードバック

  1. bunchan のコメント:

    開け心の曼荼羅

    心の曼荼羅を開くと、その奥は蓮の花!
    蓮の池を抜けると橋があり、その向こうには
    黄色いお花畑がずっと続く。橋の向岸には、
    祖母が手招きで読んでいた。遠くで母の声で
    振り返ると目覚めたが、あれが「黄泉の国」の
    入り口だったとか~。

  2. bunchan のコメント:

    秋!お祭り!

    今週末は、長崎神社の祭礼ですが、
    我が家の独身貴族たちには、孫もいないので、
    お祭りに参加することもないのです。
    お天気がよくなるといいですね。

  3. 和尚 のコメント:

    bunchanさま
    「まだまだ元気でいなさいよ」というお母様の
    お導きかもしれませんね

    台風が来ているので、今年はどうでしょうか?
    いつも毎年必ず雨が降るお祭りですが、賑やか
    なので、どうぞお出かけくださいね

  4. 大矢泰司 のコメント:

    本物の曼荼羅原画を買ってください。
    曼荼羅が意味もなくいろんなところで氾濫中です。
    たまには本物のマンダラを見てー瞑想するか?買ってください。

  5. 大矢泰司 のコメント:

    本物のマンダラを沢山見てください。
    日本の最も有名な両界〔部)マンダラですね。
    当マンダラミュージアムも種子マンダラ、金泥、色彩、いろいろと持って展示をしております。
    マンダラの原画を沢山有るのを知っているのは殆んどしらないでしょう。沢山システム的にあることを見て欲しいです。
    そして段々と中味のことも理解できるようになっていただければ嬉しいのですが。
    たまには福島市の山の中にもマンダラがあることを思い出してください。

  6. 和尚 のコメント:

    大矢泰司さま
    機会がありましたらマンダラミュージアムを
    拝見したいと思っています。

  7. 大矢泰司 のコメント:

    本物の曼荼羅はなかなか見れない。
    民博ぐらいでしかみれないでしょうからなかあなか本物は見れませんよね。
    良くいろんなことを考えたりできますね。

    正しいことが当たり前になり安心して生活が出来るようになりますように。

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