満月と花火が同時に見られました。
「見る」という字には「観る」という字も
あります。
「音」を「観る」と書いて観音という仏に
なります。考えてみれば不思議です。
なぜなら「音」は聞くもので観るものでは
ないからです。
花火は、きれいな花火が見えてから、2~3秒
くらいに「ド~ン」と、音が遅く聞こえてきます。
つまり、音は1秒間に340メートル、光は
1秒間に30万キロメートル、地球を7周半する
そうです。
私たちの「助けて~」という声の「音」を聞いて
からでは、助けにきてくださるのが、とても遅く
なってしまいます。
その前の「声なき心の悲しみや苦しみ、あるいは
喜び・・・」を、観て感じてくれて、超スピードで
お側ににきてくださるのが観音さまのお力という
わけです。
三十三観音霊場なるものが、多くの方々に信仰されて
いるのも、そのためです。
そんなご功徳が頂けるように、毎日「南無観世音菩薩」
(なむかんぜおんぼさつ)と、お唱えしましょう。