盆棚の飾り方



お盆にご先祖を迎える場所を精霊棚といいます。
和尚の寺では、写真のような棚を作りますが、
ちゃんとすると大変なので、簡単な棚の作り方です。

地域によって飾り方もさまざまですが、仏壇の前
あたりに机をおいて、その上に真菰(まこも)や、
白布を敷き精霊棚をつくります。
「まこも」は、お客様を迎える座布団です。

精霊棚の上には、仏壇においてある「本尊」「位牌」を
中央正面にして、「香炉」「花立て」「ろうそく立て」
「金」などをすべて出して、仏壇のように並べます。

お供物は、季節の野菜や精進供、故人が生前に好んだ
ものなどをたくさんお供えします。

特にお盆のお供えに特有のものが、「キュウリの馬」と
「ナスの牛」を飾りします。これは「キュウリ」と「ナス」に、
オガラや割り箸で四本の足をつけて、馬と牛に見たてたものです。

いわゆる送迎のハイヤーでしょうか。迎える時には早く来て
ほしいので馬・・・。帰りはゆっくり帰って頂きたいので
牛という、日本人らしい気遣いです。

「ほうずき」は、提灯を模したもので、お客様を照らす智慧の
灯を表します。ソーメンなどはお土産を結わくヒモがわり・・・。

大切なお客様を迎える真心が一杯に表現されているのが、
精霊棚といわれる盆棚です。

どれが正しいとか、間違っているとかではなくて、大切な
先祖のお客様をお迎えするには、たくさんの気遣いと、
それぞれの家のおもてなし方があってかまわないと思います。

そんな家族皆さんで作り上げる精霊棚は、目に見えない幸せも
作りあげてくれると思いますよ。

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盆棚の飾り方 への4件のフィードバック

  1. みみ のコメント:

    お気をつけて
    この連休、大きな台風が近づいています。
    御足元がお悪いので、棚経回りにはお気をつけ下さい。

  2. makoto-jin-rei のコメント:

    Unknown
    さりげなく私の勤める業界の宣伝をありがとうごさいます。

  3. 和尚 のコメント:

    みみさま
    ありがとうございます。
    覚悟を決めていたのですが、思いの外
    雨風も弱くて助かりました。
    暑いのも大変ですが、雨も困りますね

  4. 和尚 のコメント:

    makotoさま
    あはぁ・・そうですね!!
    特に考えてわけではありませんが
    環境は変わったのかしら?
    ちょっと心配しています

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