ご本山である長谷寺は、今から1300年ほど前に開かれた
お寺です。
「こもりくの泊瀬山」と万葉集にうたわれていますように、
この地を昔は、豊初瀬(とよはつせ)、泊瀬(はつせ)など
美しい名でよばれていて、長い谷間もあったので「はせでら」と
呼ばれるようになったのでしょう。
平安時代よりこのかた、女人の参詣も盛んで、『蜻蛉日記』、
『源氏物語』玉鬘巻、『更級日記』をはじめ『枕草子』にも
しばしば登場します。
文学というと堅苦しく思いますが、『枕草子』は、いわば
昔のエッセイで清少納言が長谷寺にお参りした様子が書かれて
いて、それを見て沢山の女性が長谷寺をお参りしたのでしょう。
「ホラ貝の音が大きくてビックリした」とか、「399段の階段を
登っていくのが大変なのに、お坊さんは下駄でスイスイ登っていって
しまう」とか、「お説教は、若いお坊さんの方が良い」とか、
今の情報誌と変わりありませんね・・・。
花の御寺としても有名で寒牡丹が満開でしたよ。
桜の季節は、全山ピンクにそまり、華やかな寺容が
何ともいえない優雅さをかもし出しています。
ぜひお参りを・・・。
寒咲き
牡丹の見ごろは春だけど上手く世話をすれば、1~2月にも花を咲かせることができるんですって。
今年は暖冬なので雪が降らないから雪景色の長谷寺をねらってたのに残念・・どうせ降るなら大雪がおもしろいのに。
雪と室のなかの牡丹もいいじゃないですか。
・・それと、世話をおこたると?また春咲きにもどってしまうそうですね。![]()
みんなの心をこめて育てているご苦労に報いている姿、おみごと!![]()
ゆがさま
長谷寺は雪が薄化粧するくらいなので
それが、また神秘的で綺麗です![]()
牡丹が虫がつくので、土を入れ替えたり
結構あればあったで大変みたい~![]()
いまごろになって
また来ました。ごめんなさいね。
あとで考えてたんですが、お寺さんには色々な女性がお参りに来ていたと思うんです。
その頃の時代の事のなかでさまざまな悩みや思いをかかえておられていて、若い人にはやはり歳の近い僧侶さんのほうが気持ちが伝わりやすかったり分りやすかったりしたのではないでしょうか。
それは勿論、大ベテランの僧侶の方の年齢性別を超えた味わい深いお話も魅力的です。
しかし、何か若い人にしかわからない悩みを一緒に考えて下さる姿に当時の女性たちは心に感じいるものが、あったのでは・・と考えたりしてました。
それが淡い恋ににた気持ちにも似て。観音様のやさしいお姿と重なったりしたのかも。
あるいは、やむなく仏門に出さなければならず生き別れた息子を思う気持ちなどもあったのではとか、
考えていたらドラマがあるんですよね。
いにしえの世のならいは・・きびしかったでしょうから。![]()