世界遺産からのSOS



近くのギャラリーで行われていた「世界遺産からのSOS」を
見てきた。紛争や災害、環境破壊、急激な都市開発などの
人間のエゴによって危機にさらされている遺産の展示会だ。

結構ショッキングな画像も多く、若い人たちで混んでいた。

2001年3月、「神は偉大なり」の歓声とともにバーミアンの
大仏が破壊された。その年の9月11日同時多発テロをうけた
アメリカは、「対テロ戦争」に踏み切った。

争いの愚かさを物語る人々と遺跡に残る爪あと・・・。

大地震で崩れ去ったイランの「アルゲ・バム城砦」、急激な
都市化が伝統文化に彩られた町の崩壊を招きつつある
ネパールの「カトマンズ」、社会構造の変化が伝統的な稲作文化に
危機をもたらしているフィリピンの「コルディリェーラの棚田」
急激な観光開発などによって危機を迎えているカンボジアの
「アンコール遺跡」・・・。

「私たちに何ができるのか」、「何をしなければならないのか」
「それに気づけ・・・」と、偉大な遺産が、そんな問いを
なげかけているようだった。

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世界遺産からのSOS への2件のフィードバック

  1. けん のコメント:

    行ってきました
    昨年アンコールワットにいきました。

    遺跡の細い間を観光バスが通り抜けるという

    万一ずれてしまえば遺跡がバラバラになって

    しまう。現地の人はそんなことは、お構いなく

    という感じで商売が優先しているようでした。

  2. 和尚 のコメント:

    けんさま
    そうですか・・。和尚が行ったのは、ちょうど

    遺跡の修理が終わったころでした。

    日本は現状修復ですが、ヨーロッパの修理の仕方は

    石を真っ白にする方法なので、何だか迫力がなくて

    拍子抜けでした。

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