「般若心経のおしえ」のコーナーに玉稿を頂いている
野口圭也先生から『三遊亭円朝の霊魂観』という資料を
頂きました。
「日本仏教学会」という会の掲載原稿ですが、身近な円朝の
怪談噺に登場する幽霊を題材にして、私たちがいだく霊魂の
類型を探る興味深い資料です。
円朝は、少年時代に異父母が住職であった谷中・全生庵で
育ち、この寺を開いた山岡鉄舟の教えも受けて、仏教的な
造詣が深かったようです。
だからという訳ではないですが、のちの「怪談牡丹燈寵」
をはじめとする怪談噺には、幽霊がたくさん登場して、
その円朝のコレクションであった幽霊画が、全生庵で
展示されています。