富山の病院で7人が安楽死。お医者さんは
「尊厳死だ」という報道があった。
日本尊厳死協会では、「不治かつ末期になった場合、
無意味な延命措置を拒否する。苦痛を最大限に和らげる
治療をしてほしい。植物状態に陥った場合、生命維持措置を
とりやめてください」と、死についての権利と自己決定権の
確立を目指す団体だ。
この会に入って、このようなリビング・ウイルを提示しても
病院では、必ずしも願いが叶うとは限らない。
何故ならば病院は命を救うところだからだ。
ならばと、「尊厳死」を法制化する動きが最近活発だ。
確かにたくさんのチューブでつながれた延命治療、それに伴う
長期の入院による経済的な負担もあるだろう。
逆に人命を「殺」という形で認めてしまうという反対意見も
ある。
故に生前の自己決定が大切というが、いくら知性で考えても
人間の知性ほど信頼のできないものはない。
自分の命だから、自分で決めるという考えは、これも美しく
聞こえるけれど、人間の命の前後には魂のかたまりというか、
命の根源のような大きな世界観があって、私物化できるような
自分の命は小さなものではないと思う。
折しも義父が、治療のすべもなく現在入院中である。
どのような姿であれ、この世に存在していることを、
何よりも有り難く思う。
病院の先生や看護婦さんも経済の論理ではなく、人として
向き合って頂いている。
いろいろな意味で、家族は生活面での苦しみを味わうが、
人を看取るということは、こういうことなのだと思っている。
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