慰霊法要その2



サイパン島の中央にあるタポチョ山は、展望360度の
大パノラマで、原爆搭載機が出発したテニアン島も見えます。
ハワイ、トラック、インドネシア、沖縄など各地の戦地が、
この海がつながっていると思うと何だか神妙な気持ちです。

水際作戦で破れた日本軍は、この山に立てこもり
逃げ道を失った日本人は、スーサイドクリフへと
向かいます。

自殺崖と訳されていますが、200メートル以上はあるかと
思われる崖で、来るべき「死」だけのために歩く姿を想像すると
心が痛みます。天皇皇后両陛下もここで深々と礼をつくされた
といいます。

さらに、その崖下にはバンザイクリフがあります。
バンザイとは「万歳」のことで、「生きて俘囚の辱めを受けず」
という思いから、多くの日本兵や民間人が、また子どもを
抱き背負った婦人たちが、声高々に「万歳!」と叫びながら
断崖から海に身を投じたといいます。

その数約5万人・・・痛ましい限りです。

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