なにせ和尚の衣装は、全部で5枚くらい
着ているから大変です
夏物ですから蝉の羽根みたいに一見、涼しそうに
見えるのですが、この暑い時期には快適なはずは
ありません
特にお墓でのご供養は、衣から火がでそうなくらいで
おまけに蚊、蜂、蜘蛛、羽虫、バン、バンと集中力を
邪魔する生き物に襲われて最悪です。
実は和尚は、虫とか昆虫系は苦手です
でも人間の気持ちというのは不思議なもので、
「こんなに暑いのも気持ちが良い」と暑さの中に
自分を置いてしまうと、案外暑さも気にならない
奇妙な虫たちも「君たちも頑張って生きているね」と
自然の生命を感じる気分になれば、苦手な虫たちを
愛おしく思います
ご供養が終わって後ろを振り向くと、施主の方が
扇子で和尚のことを扇いでくれていました。
ありがたいことです