トラ退治



トンチで有名な一休さんが、足利義満公に
呼び出されたときのことだ。

「そこにある屏風に描かれているトラが、毎夜
外に出てきていたずらをするので困る。一休、
そのトラを縛ってくれぬか・・・」

殿様は、評判の高い一休さんのことを試したのです。

そんな難題に臆することもなく、縄とはちまきを
用意して屏風の前に構えました。

「さあ、用意はできました。殿様、どうかトラを
追い出してください」

「バカなことを言うな!絵に描いたトラが追い出せる
わけがない・・」

「殿様が追い出せないのでしたら、私も縛ることは
できません」と、見事に殿様をやっつけたという話。

今日は早朝から「私は短気でしょうがないので
何とか直して下さい」という人がきた。
こういう人は、お寺を試しにきたり、少なくとも
真剣に直そうなんて思っていないのだ。

「いいですよ。直してあげますから短気を見せて
もらえますか~」

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トラ退治 への2件のフィードバック

  1. バナナ牛乳 のコメント:

    ええええ
    そんな人がいらっしゃるのですかっ。
    ヒマなのか……ヒネてるのか……
    いろんな方がお寺には訪ねてこられるのでしょうか。
    和尚さんも、少々のことでは物怖じしなくなった?

    にしても、画像がタイガーマスクってのが
    イイネっ

  2. 和尚 のコメント:

    両方かな?
    そうなんですよ。
    最近変な人が多い。

    本当に悩んでいて助けて
    ほしいのか、本人にも
    わからないみたい。

    「死にたい」なんていう人も
    くるから、「死ねば」て言って
    あげるの・・・。
    本当に死にたいなんて思って
    いる人は、相談になんてこない。

    そこからお話を聞いたあげる・・。

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