美味しそうですか?



足袋を鍋に入れて染めているところです。

使い古しの足袋は、ときどき自分のお気に入りの色に
染めて使っています。
この足袋は、タマネギの皮で染めています。
タマネギの皮といっても1枚や2枚ではできません。かなり大量に
入れないと、濃い色がでません。家で食べるタマネギの個数なんて
限られていますから、おそらく半年分くらいの皮です。

今は濡れているので濃く見えますが、水で洗い乾燥すると
いい感じのベージュ系の色になります。
日本の昔の染料は、草木から取ったものが多く、それが何とも
いえない微妙な色と風合いをだしていて、今様の化学的な染料とは
明らかに違いがあります。

草木を使った色見本

足袋というと銀座の老舗・大野屋さんが有名です。

足袋と手ぬぐいは大野屋さんへ

歌舞伎座の近くにあるので、役者さんや大道具さんなどが
出入りしています。粋を大切にする江戸っ子の役者さんですから
変わった足袋もありますが、足袋の裏側は白が圧倒的です。

女性物は色が付いている物も多いのですが、男性物は藍染めくらいしか
ありません。なるべく色がついていた方が、汚れが目立たなくて良い
というだけの思いで、自己流足袋染めが始まったというわけです。

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