友人のお父さんが曼殊院の門跡になられた。
門跡とは、その昔に皇族などの子弟が仏門に入り、
居住する寺院を門跡寺院とよびます。
京都の仁和寺や三千院など有名ですが、京都には皇室と
ゆかりの深い門跡寺院があります。
その一つである曼殊院のご住職、つまり門跡になられた
ということ。
曼殊院には、桂離宮と同様に数寄屋風の建築様式が随所に
活かされています。
「曼殊院棚」と呼ばれる違い棚を寄せ木で作ったり、座敷に
座って庭を眺めると、そこには小堀遠州作と伝えられている
枯山水の風雅な世界が広がって、仏の世界を創り出しています。
個人の屋敷を思わせる清楚な佇まいで、公家の粋な文化を
色濃く伝え、心を和ませてくれるお寺です。
そういえば、お父様はとても品があり、誰からも親しまれる
「スマイル」をお持ちの方で、歴史のあるお寺に入られたのも
納得できます。
でも90歳近いご高齢なので、京都の底冷えする寒さとの
生活は大変なことと思っています。
ご法体を大切にされてお勤め下さいませ。
合掌