これは枕本尊とも呼ばれているもので、八角柱の一材を
中央で二分し、さらに前の部分を左右に割って扉にし
その内側にたくさんの仏さまを彫ったものです。
和尚の寺の真言宗を開いた弘法大師さまは、その教えを
求めて唐(中国)に渡り、その教えと共にたくさんの仏像なども
日本に持って帰りました。
その中の一つが写真の諸尊仏龕(しょそんぶつがん)です。
わずか高さが23センチほどの中には、仏の教えが広がって
来る感じです。
弘法大師さまは、この仏龕を枕元に、あるいは携帯して、いつも
私たちのために祈りを捧げていたのです。