胃切るは、生きるなり


いつも熱心にお参りされる信者さんが、元気がないので
お声をかけた。どうやら初めての胃カメラの検査があり、
とても不安な様子らしい。

「カメラ」という表現に、その大きさが想像できずに
しかもそれを「飲む」という未知への体験の不安からだ。

和尚も飲んだ?ことがあるが、冷静に考えるとお医者さんは
「胃カメラを飲め」なんて言っていない。「胃の内視鏡検査を
受けてください」と言っているのだが、我々が勝手に「カメラを
飲む」というふうに替えて、勝手に心配しているのだ。

検査の結果、早期の胃ガンが発見されて本人は、なおさら
心配がふえたが、「胃切るは、生きるなり」とアドバイスをして
送り出した。

無事に手術もおわり、お医者さんから太鼓判を押されるくらい
元気になられて、「仏さんが守ってくれたんだ」とお参りを欠かさない。

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