8月の月遅れのお盆を迎え、夏休みと重なって、
渋滞も始まったようだ。
お盆は、立秋過ぎの満月である、旧暦の7月15日を
中心とした行事だった。今年は8月28日がその日にあたる。
明治時代に改暦されて現在の新暦になり、東京などでは
7月の15日前後にお盆が行われているが、満月では
なく、おまけに梅雨の最中だ。
しかし他の地域では、農耕作業や夏休みと合わせて月遅れ
のお盆が行われている。
あるいは旧暦で行っているところがあるかどうかは
わからないが、満月の月明かりの中で盆踊りが行われて
いるのだろう。
ご先祖が帰ってこられる喜びは表現した盆ダンス。
なんとも、その方がご先祖が帰ってくるような雰囲気が漂う。
何でも新しいもの、時流に合ったもの、生きている人の
都合で考えられたものが、すべてではないはずだ。
そんな流れ流されそうな時間をちょっと止めてみて、
どこに行くのかをゆっくりと考えるのもお盆の時期の
大切な行いだ。