法事があった。大人よりも子供が多い法事だった。
しかも5歳前後の一番うるさそうな年代の子供たちだ。
だから、ピーピー、ギャーギャーとお経の声よりも大きな声で
本堂は運動会のように大混乱だろうと予想をしていた。
何故かというと最近のお母さんは、子供が騒いでも怒らないのだ。
一昔前のお母さん方は、礼儀をわきまえなければいけない場所では
子供たちを叱っていたように思う。
それでも、騒いだり泣いてしまう子供には、回りのことも考えて、その場所から
連れ出して立ち去り、皆さんに迷惑がかからないような気をつかっていた。
でも、最近の両親は全然平気なのだ。子供に分別を教えないのか、
自分たちが知らないのか、図々しいのか、どっちらかだ。
もちろん仏さまのお孫さんやひ孫さんにあたるので
元気な姿を見せられることは、何よりの供養になるだろう。
だからといって、法事の中で騒いだり、泣いたり、動き回ったりする
ことは、限度があるだろう・・・と和尚は思う。
しかし、今日の法事は、その予想は見事にはずれて子供たちは、
泣き声や身動きして動き回っている様子すらないのだ。
終わってから「えらかったね」と言葉をかけた。その言葉が何を
意味しているかは、よくわからないかもしれないが、子供たちは
恥ずかしそうに笑った。
父でもいいのでは…
子供をしかるのは母親だけの役割でしょうか?
父親でもいいのでは?
批判を受けるのが女親だけというのはどうも納得できない。
その通りですね。
言葉が足りなくてすいません。もちろんお父さんも含めた両親ということです。お母さんを批判したわけでもなく、子供が一番大好きなお母さんに、もっともっと頑張って欲しい・・・。そんな風に思うのです。