弘法大師は日本初の校長先生


東京では、桜も終わり葉桜の季節になっていきますね。

入学式も終わりましたが、日本で最初の私立学校は僧侶が開いた仏教学校でした。
開校したのは、誰あろう弘法大師さまです。

平安時代にも官製の学校はあったのですが、そこは貴族の子弟たちが官人になるための勉強をするエリート学校であり、庶民には入学の資格もありませんでした。
そこで西暦829年(天長5年)、弘法大師は身分や貧富に関係なく誰でも学べる開かれた学び舎をつくるべく、綜芸種智院(しゅげいしゅちいん)という学校を設立しました。
学べる内容も仏教に限らず、儒教や道教などと幅広く、今でいうuniversity のようなものだったようです。

大師の入定後、綜芸種智院は経営難などのために20年ばかりで閉じられてしまったとされていますが、現在京都にはこの名を受け継いだ種智院大学という仏教系学校も設立されています。

最近は国の政策によって大学への補助金が減らされ、日本の大学の国際競争力はどんどん落ちているそうですが、教育は国の柱。
大師さまの精神に立ち返り、再び「教育立国・日本!」と胸を張っていえるような国にしていってほしいものです。

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