三毒



「三毒」仏教でいう迷いをつくり、さとりを妨げる
根本原因・・・。  

貪欲(とんよく)
求める心。物や名誉などに執着する心。
この「求める心」は、人間本来の欲求だ。これなくして
私たちは存在しえない。でも、この心は悪い方向へと
進み、かつコントロールがしにくい。

瞋恚(しんに)
この求める心が妨げられたり、実現ができないと人は怒る。
人間は自分の貪欲を隠しているときに「怒る」ことが多い。
そして、それは闘争心をかき立て、嫉妬を生む。
嫉妬や怒りは、さらなる貪欲に走る・・・。

愚痴(ぐち)
人の心が貪欲に支配されている事実を隠すためのバランスを
とるための方法だ。
そう言う人に限って声が大きく、妙に説得力ある。

「口」が濁れば「愚痴」となり、「意志」も濁れば「意地」になる。
「徳」が濁れば「毒」となっていく・・・。

そのあたりの「心」の状態を、自分で「気づける」ことが、
「さとり」の心に大きく近づける方法の一つだ。

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三毒 への2件のフィードバック

  1. かん のコメント:

    そうなんですよ
    なんでこんなに一生懸命なんだろう・・・なんて
    思うことがあります。意地になっているんですよね。
    あ~~いやだ!いやだ!
    もつと素直な徳を積みたいと反省ばかりです。
    これからも素敵なお言葉でお助けください。

  2. 和尚 のコメント:

    かんさま
    意地をはると引けなくなっちゃうんですよね。
    あとになって、反省することもありますが
    その時は自分のことで一生懸命・・・。
    和尚も反省ばかりです・・・。

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