バーミヤンと言えば中華料理のチェーン店と考える
人もいるかもしれません。
しかし、ここはアフガニスタンの地方の名前で、
世界文化遺産にも登録されている仏教遺跡の場所です。
西遊記に登場する三蔵法師(玄奘三蔵)は、629年に
中国(唐)を出発し、17年の歳月をかけてインドから
多数の経典を中国に持ち帰り翻訳しました。
仏典を求めた、その途中で、バーミヤンに立ち寄り、
彼は驚きました。
「伽藍が立ち並び、僧侶の数は数千人にのぼり、大仏は
黄金に輝いていた」と・・・。
当時のバーミヤンは、一大仏教王国でした。その栄華を
伝える大仏は、2001年にタリバンによって爆破されて
しまったのです。
イスラム原理主義による他の宗教の存在も容認できない
という、極めて排他的な主張により破壊が実行されたのです。
和尚は、その昔にこの地を訪れたことがあります。
やさしかったアフガンの遊牧民たち、東西の文明が交わり
独自の歴史、自然と緑に囲まれた美しいカブールの町並み。
今は、どうなっているのか、わかりませんが、そんな往時は
写真でしか見ることができないのでしょうか?
「アフガニスタンの仏教遺跡バーミヤン」
前田 耕作 (著)
2003年の世界遺産(危機遺産)登録後、バーミヤンでは
遺跡の修復と保存に向けた活動が始まっています。
また数日前には、僧侶の礼拝などの場として使われていた
5-6世紀の「塔院」跡や、高さ3メートルはあったと
みられる10体以上の立仏像のひざ下部分が発見された
といいます。
さらには玄奘三蔵が見たといわれる幻の涅槃(ねはん)の
像が付近にあるかもしれないといいます。
バーミヤンの美しい全景と、早くアフガニスタンに平和が
おとずれることを祈りたいと思います。
バーミヤン
私もバーミヤンと聞くと、中華料理チェーン店
しか思い浮かびませんでした。(汗)
アフガニスタンへは行った事がありませんが、
歴史のある遺跡は大切に残して頂きたいですね。
torenoさま
「バーミヤン」は、バーミヤンから名前をとったみたいですよ。ロゴマークが桃・・・なぜ?
中国では、桃は邪気を払いおめでたいものだから
でしょうか