アートな五百羅漢


東京都六本木の森美術館で、とても興味深いアート展が開かれています。

その名も「村上隆の五百羅漢図展」。
村上隆さんといえば世界的に大人気の現代アーティスト。

その村上さんが、五百羅漢図を描かれたのだそうで、
現代アートと五百羅漢?・・・というだけで、どんなものか
興味津々なところですが、驚くのがそのサイズ。
なんと全長100メートルもあるそうです。

100メートルの絵画作品って、五百羅漢図にかぎらず
そうそうないんじゃないでしょうか。それだけでもすごい。

そもそも羅漢さんというのは、「尊敬に価する人」という意味で、
お釈迦様の教えに従う仏教の聖者のことをいいます。

よくお寺にある「おびんずるさん」も羅漢さんですよ。
悪いところをなでるとよくなる、というあの像の方ですね。
正式には「賓頭盧尊者」とお呼びします。

羅漢さんは、庶民から貴族にまで広く信仰されていて、
羅漢図や羅漢像がたくさん作られてきました。

芝の増上寺には、徳川将軍家のために狩野派の絵師が
描いた、立派な五百羅漢図があります。

今は、増上寺の国宝館で一部を拝見することができる
のですが、100幅の絵に本当に500人の羅漢さんを
描いてしまったという、さすが将軍家ならではというもの。
見応えがありますよ。

森美術館をみてから増上寺へ「五百羅漢図巡り」なんていう
のも、いいかもしれませんね。

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