お釈迦さまが、涅槃に入られた時の最後の言葉を知っていますか?
弟子たちをつれてネパール国境の近くで人生の最後をむかえます。
「すべては移りゆく。怠ることなく努力せよ」
そう述べられて涅槃に入られたのです。
また、恵果阿闍梨(けいかあじゃり)という弘法大師の師僧は、
真言密教の教えのすべてを弘法大師に伝え終わったときに、
「早く故郷に帰って密教を伝えるのだ・・・努力 努力(つとめよ つとめよ)」
と言われました。
「努力する」という考え方は、私たち日本人の精神性に深く浸透して
いるもの、こんな仏教の影響かもしれません。
でも・・・ここで言う「努力」というのは、ちょっとニュアンスが違うように
思います。
エジソンが「1%の直感が無ければ、99%の努力は無駄になって
しまう」と言ったことも有名です。
ひと口に「努力」と言っても、「方向性の間違った」「努力」というのは、
空しい結果に終わることが多いように思います。
この直感というか方向性の間違っている「努力」をして、むなしく
挫折している人も多いかもしれません。
努力に価値を見出せなくなった人は「労せず功を得よう」とするので
余計な問題を引き起こしてしまいます。
楽しいから「夢中」になれるし、好きだから「熱中」できて「努力」が
継続できるのかもしれませんね。