巡礼で震災を語り継ごう



昨日アップした「お遍路ーる」のでアプリも結構ですが、東北の被災地の
お寺を札所にした八十八ケ所霊場づくりが始まっているそうです。

霊場の開創を思い立ったのは、福島県相馬市のNPO法人の
理事長さんだとか・・・。

青森県から福島県にかけての太平洋沿岸の被災地にある寺社などを
札所にして巡礼してもらい、震災の経験を伝え、犠牲となった
人たちに祈りをささげ、復興にも役立てようということが目的
みたいです。

また、巡礼する人が宿泊したり土産物を買ったりすることを通じ
地元にも有益で、国の復興遊歩道計画とも連携して、札所の候補を
一般公募しながら霊場づくりを進めていくそうです。

災害や戦争などの経験を語り継ぎ、犠牲者を慰霊するために霊場を
開くのは、日本では昔から広く行われています。

和尚の寺が、札所になっている豊島八十八ケ所も、日露戦争で犠牲に
なった人たちの慰霊を目的に開かれた霊場だとか・・・。

巡礼での祈りを通じて悲惨な経験を語り継ごうとするのは、日本人
固有の意識なのかもしれません。

被災地に計画されている巡礼路の長さは、およそ350キロ。
四国遍路の4分の1ほどですが、四国のお遍路とは違った思いを
噛み締めながらの巡礼になりそうです。

霊場が開かれたら、ぜひお参りしてみましょうね。

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