京都の夏の風物詩となっている「五山送り火」。
檀参旅行で檀信徒の皆様をお連れする予定です。
最初に東山如意ケ嶽の「大文字」、続いて「妙法」、「船形」
「左大文字」、「鳥居形」の順に火がともされ、先祖や故人の
精霊を送る伝統行事です。
今回は、京都市内を一望出来る大日堂さんをお借りして
その思いを感じていきたいと思います。
津波で流失した陸前高田市のマツの木切れを松明に使う
準備が進められていましたが、放射能汚染を懸念する
市民の批判で中止になったものの、それがまた批判され
使用可に・・・。
今年は特に、東日本大震災の犠牲者を追悼することが決まり、
「大文字」に火を入れる前、山上で黙祷を捧げるそうです。
そこまで決まっているなら、被災に遭い犠牲になった家族や
友人の名前、復興へのメッセージが書かれた、400本近い
松だったので意義ある大文字焼きになるのではと思いますが・・・。
ところで「大文字焼き」というのは俗称で、本当は
「五山送り火」です。
送り火に「焼き」という言葉がそぐわなかったり、五山送り火の
総称と誤解されたりするからだそうです。
確かに、「焼き」という語感は、食べ物の「どら焼き」「たい焼き」
「今川焼き」なども連想させ、風情がない感じがしますね。
そういえば、俳句には「大文字」「大文字の火」の句はありますが
「大文字焼き」を詠んでいる句は見当たりません。
やはり、俳人の感性にもマッチしていないのかもしれません。
暑い京都ですが、ちょっと涼しい川床やパワースポットなどを
巡ります。
残念なのは、東寺の拝観です。この時期に東寺の仏さまは東京に
出張中で、一部の仏さまがいないとか・・・。
http://kukai2011.jp/
何とも東京の人が現地に行って、現地の方が東京にとすれ違い・・・。
なんか間抜けな感じですが、和尚的には、その仏さまがいない
空間が、とても興味があります。
お寺さまも気をつかわれて、普段拝観出来ない所を御参拝させて
頂けるとか・・・。ありがとうございます。
今回は、ご本山長谷寺にも寄らずに、大阪「なんば花月」で大笑い
して帰ってきます~~。