舞踏家・長嶺ヤス子さんの講演会が行われました。
子どものころ、たまたま聞いたジプシーの音楽に魅了され
素敵な真っ赤なドレスを着てみたいと単身スペインへ・・・。
彼女の生まれた家は、かなり裕福な家だったみたいで厳粛な父を
説得し有名大学も中退して、スペインへ渡ります。
それからが苦悩な時間の始まり・・・。
でも彼女には、ハッキリと「見えている」ものがありました。
お釈迦さまや弘法大師さまも、位の高い家柄に生まれながら
自分の求める思いを貫き、そこに一つの歴史を築いた方でもあります。
長嶺さんにも共通している、その「何か」が、あるのかもしれません。
その「何か」というのは、「ほんとうのこと」がわかっているというか
見えているのだと思います。
見せかけの世の中で、一番底の大切なこと・・・言葉では簡単な
ことかもしれませんが、心の底からそれを感じて気づいているのでしょう。
75歳で、しかも1ヶ月前に大手術をしても、なお踊りの意欲が
つきないモチベーション・・・。
「わたし仏さまに守られているのよ・・・」
「素直に生きたらいいのよ・・・」
「良い時も悪いときも、いま生きているから幸せなの・・・」
そう彼女は言いますが、その答えをみつけるまで75年かかったのでしょう。
でも長嶺さんは、まだまだ発展途上なので80歳の時に、また講演お願いしたいと
お約束をさせて頂きました。
子どものような目で「ありがとう」とお別れした長嶺さん・・・。
次回の公演は、新宿文化センターで9月2日だそうです。
http://www.k-kikaku1996.com/yasuko/yasuko_j.html