コピー品とか人のモノマネは、悲しい運命にあります。
なぜならば、どんなに背伸びをしても本物にはなれない
からです。
頑張れば頑張るほど悲しさが余計に感じられて、
憐れみさえ感じます。
先日開かれていた「DESIGNTIDE TOKYO 2010」の作品の中で
その「憐れみ」を払拭するような、いやむしろ感動すら覚える
作品に出会いました。
それはHK(ハク)です。
HKは人造真珠なので、もちろん本物の真珠ではありません。
「本物の真珠を超える人造真珠を」と決意した職人とデザイナーが
出会い「人造真珠にしか、できないこと」を求めて完成したのが
「Gravity pearl」です。
磁石に包まれた真珠は、それぞれに引き合い寄せ合い踊るように、
そしてまた、二度と同じ形ができないデザインに変化して行きます。
ネックレス、指輪、ペンダント、オブジェなど生きているかのように
自在に変化していきます。
考えてみれば、それは人造真珠だからこそできる、人工でしかできない
ことなのかもしれません。
しかもそれが完成されると、ニセ物は本物になって輝きはじめるから
不思議です。
マネすることではなく、「自分らしさ」をデザインしていきことが大切な
のかもしれませんね・・・。