信仰の根っこ



檀家さんが鎌倉へ行ったのでお土産を頂きました。

もちろん話題は、先日の強風で鶴岡八幡宮にあった
樹齢千年余とされる大銀杏が倒れてしまったことです。

現在は、専門家の方で再生着手へ幹植えが行われているとか・・・。

ニュースを見ると、この大銀杏が、たくさんの人々に親しまれて
いたことを再認識させられます。

「石段上るの大変だから、ここで記念写真撮って行こう」
本宮のお参りの変わりにという方もいたとか・・・。

そもそも鶴岡八幡宮はもともと鶴岡八幡宮寺といって、
境内は現在の数倍、観音堂や護摩堂、僧坊などの堂塔を
擁した一大伽藍でした。

明治の廃仏毀釈で仏教色が一掃されてしまいましたが
八幡様は、奈良の大仏開眼を加護するなど、神仏習合の
魁となった神様で、仏と密接に関わり合っていました。

今年は地下鉄サリン事件から15 年。
事件の影響により、「宗教=悪」「宗教=怖い」という短絡的な
イメージが少なからず広がってしまいました。

ですが日本全国に各約18万あると言われる寺社のほとんどは、
地域と切っても切り離せない歴史を刻んできました。

そこに寺社があることが文化の証でもあるのです。

「宗教心」というと身構えてしまう方もいらっしゃいますが、
私たちの根っこには、意外と深い宗教心があるのかもしれませんね?

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この写真は、檀家さんとの旅行会でお参りしたときの、
在りし日の大銀杏です。綺麗ですね

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