戦没者供養その6 「ちょっと一休み」


今日は、チューク島の人たちの生活をご披露しましょう。

チューク島では、いまでも多くの人は自給自足の生活です。
一つの家に10~20人程度暮らす大家族主義で、どこへ
行ってもみんなで握手しています。

どの家でも炊事は、野外で薪を燃やして行なっています。
お湯を沸かすのも、魚を1匹焼くのにも薪です。

魚は、回りを海で囲まれたところなので不自由なく食せます。
しかし、その調理の仕方は、日本人のように繊細ではありません。

刺身はぶつ切りで、焼き方は、ウロコも取らずそのままです。
それもレアという感じで、はらわたなんて取らない・・・。
むしろあった方が美味しいらしい・・・。

主食は「パンの実」「タロイモ」「タピオカ」などのイモ系です。
野菜はありません。

パンの実は、ドリアンのような形をしていて、それをナベで
吹かします。それを珊瑚の石で、餅つきのようにつぶします。

熱いうちに、いかに粘り具合をまろやかにだすかがポイントみたいで、
経験をつんだ男の仕事です。

一口頂戴!

なかなかシンプルでいけます。食感はイモのモチモチ系です。
私たち日本人が海外へ行くときに、梅干しや味噌汁なんかをもっていくのと
同じように、チューク島の人が、グアムに出稼ぎなど行くときには、
鞄の中はパンの実で一杯です。

ちょうど、貿易風が吹くこの季節には、カポックの木が満開になります。
「綿の木」と言われ柔らかな綿毛が、風と共に飛んできます。
シルクのような肌触りです。

南洋櫻と言われる美しい花が、青空に生えます。

電気も水道も電話もない。道路はデコボコで、島からの交通は
モーターボート。ダイビングと戦跡のチューク島・・・。

すべてがローカルですが、人の穏やかさが伝わってきます

 

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