縄文の風が・・・



縄文時代の文化に再評価と関心が高まったのは、
いつ頃からでしょうか?「縄文文化こそが我々の原点だ!」
「縄文、大好き!」という人が、けっこういるようです。

和尚の寺の地域でも縄文時代の集落や土器が発見されて
いますが、青森にある日本最大級の縄文集落跡の
「三内丸山遺跡」が、本格的に発掘・調査されはじめた
のが十数年前。

その集落跡や出土品によって、縄文の人々は、私たちが
思っていた以上に文化的で、みんなと協力して社会を営み、
豊かな心で生活していたことが分かりました。

お墓もあって、きちんと埋葬もしていたみたいです。

もちろん、縄文時代は、仏教が日本に入ってくるより、
だいぶ前の時代です。人々は、「よく分からないけれど、
山にも木にも、石にも岩にも、天にも地にも大切なものがある」

「魂が宿っている」と思い、謙虚さを大事にして生きていた
のでしょう。

その素朴な感性こそが「日本人の心の奥底にあるものなのだ」と
いうのが、「縄文」を大いに語る人たちの考え方です。

それはまた、仏教の教えの中にある「山川草木悉有仏性」
つまり、すべてのものには「仏の心」があるんだ・・・。

あるいは、「悉皆成仏」どんな人だって、さとりを得て、
仏になれる資質を持っているんだ・・・。

そういう仏教の教えに通じるものがあるのかもしれません。

逆に考えれば、そう言うDNAがあったから、仏教を自然に
受け止められたのかもしれませんね。

これからの時代は、強大な建物や競争ではなくて、すべてを
慈しみ、大事にし、「共に生きる」という発想が、ますます
見直されてくると思います。

それは、「縄文の風」が時空を超えて、現代にささやきかけて
いる大切なことなのかもしれませんね

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縄文の風が・・・ への2件のフィードバック

  1. tomo のコメント:

    Unknown
    こんばんわ(^-^)

    私の家の近くにも 縄文時代の貝塚があります。

    今の世の中は 贅沢しすぎです。

    神仏への信仰も 昔ほど あつくないですよね。。。

  2. 和尚 のコメント:

    tomoさま
    飽和状態ていう感じ・・・。
    外国行くと、とてもシンプルで大切なことを
    頑固に守っているみたいに見えますが・・・。

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