昨日のご法事の時に本堂からもれるお経を
外から聞いていた外国人の方が「ワンダフル~~」と
言って尋ねてきました。
聞くところによると近くの家にホームステイして
いるとのことで、日本文化にとても興味のある
22歳のアメリカ青年でした。
彼は、どうして日本の人が自分の国の文化や宗教に
興味がないのか不思議でならないといいます。
そう言えば先日、ポーランドで日本語を勉強して
いる学生さんの取材をテレビでしていました。
彼等も日本文化が大好きなようで、その中の一人が、
お経をCDで聴いていました。
番組スタッフが「普通にお経ですね」と言うと、彼女は
「私たちにとっては面白いですね。内容は絶対わかりたいと
思います!」なんて・・・ニコニコしながら答えていました。
お経は日本音楽の原点で、特に真言宗の唱える節のついた
声明(しょうみょう)というお経は、音楽的にも価値が
あります。
ですから音大の学生さんも、我々の音符にあたる
棒みたいな博士(はかせ)を、実際に五線譜化して唱えて、
勉強しています。
でも、彼女たちが唱える声明は、旋律的には間違いがなく
正確な音で唱えるのですが、何かが足りません?
お坊さんの偏見かもしれませんが、そこが「ワンダフル~~」の
違いなのかもしれませんね