世界遺産でスピリチュアルケアを学ぼう

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たまたまお寺の関する資料を調べていたら、
スピリチュアルケアセミナーを行っているお寺に
ヒットした。

名前の響きも現代風で、和尚もカウンセリングをして
いたので、方向性が良くわかる。
お寺というところは、案外封建的なところがあって、
新しい試みに対しては、結構警戒感をもつ人も多い。

この住職は、高野山大学文学部スピリチュアルケア学科の
先生ということで驚きだ。

高野山という謂わば真言宗の聖地で、このような発展的な
学科が開講されたことに、和尚的には大賛成だ。

「大学の研究は冷凍食品なんだよ。それを電子レンジに
入れて、チンして、温かい料理を出さなきゃ・・・」とは、
某仏教大学の名誉教授先生のお言葉・・・。

「自分を知らない人間に、他人の心のケアはできない」とは、
日本で初めて立ち上げられた高野山スピリチュアルケア学科の
先生のお言葉・・・。

それは真言宗の『大日経』というお経の中に説かれた、
「如実知自心」（実の如く自らの心を知る）という言葉にも
通じている。

でも、「本当の自分を知る」という作業は、実はそう簡単では
ないし、特殊な体験がないと成立しない。

逆に現在の自分を知ることができると、その現在位置が
わかったので、今度はどの目的地へ行くには、どの進路を
進めば良いのかが明確になっていくのだ。