昨日の東京地方はスゴイ雨でした。
カサをさしていても突き破って雨が落ちてきそうな
くらい強い雨で、彼の涙雨なのかしら・・・?
彼とは、過日亡くなった大工の社長さんです。
雨漏りする屋根を直したり、蓮の花の植え替えまで
本当に細やかで、誠実にお寺のために尽くして
くれた方でした。
ご縁を頂いてから十数年・・・お寺の建物等には、
彼の手が、思いが細部にわたって残されており、
思い出も尽きません。
あまりにも突然の死だったので現実と幻想の狭間で
「この時はこんな話しをしななぁ」と、ボーッと
することもありました。
そんな彼といつも忘年会をしていて、数人で彼を
偲びながら、好きだった鉄人・陳建一さんの
麻婆豆腐で献杯しましたが、なんとも人の死の重さを
感じた忘年会でした。
翌朝に雨漏りの確認をすると大丈夫。非常に面倒な
構造修理だったので、上手くできたかどうか心配でしたが
彼のこだわり修理で雨漏りもなく、改めて感謝の報告を
ご本尊にさせてもらいました。
年の暮れ
ご職業がら人間の「死」には立ち会われることが多い事でしょう・・そしてそのつど違った死に出会いその人人の生き様を知る。これは普通の人では体験できません。僧侶の方だからこそいのちの重さを体感されるのですね。
しかしいかにせん、和尚さまには今年大切に思う方々に先立たれる事が多かった・・様にも思います。ブログ拝見してて。
一休さんが「冥土の一里塚」と説いて歩いた年の暮れ。小さい時にはピンとこないけど、このごろ、クリスマスがきてもなんか冷静で、センチメンタルな自分がいます。
でも年あけたら、よっしゃー!て、げんきんにゲンキ
な自分に戻ります。
ゆがさま
人間、過去にはもどれないし・・・かといって
起こるか起こらないかわからない未来を考えて
心配になってもいけないし・・・。
その時その場所で一生懸命に考え、頑張って
いきたいと思っています。