臨死体験



よくお参りにこられた檀家さんに、しばらく
お目にかからないと思っていたら、入院をされて
いたらしく、元気になってお参りにこられた。

「臨死体験しちゃったのよ~」と檀家さん。

臨死体験とは、お医者さんに死の診断をされた
のにも関わらず、命を回復した体験談だ。
エリザベス・キューブラー・ロスが、そんな臨死
患者に聞き取りし、『死ぬ瞬間』という本を出して
からつけられた名前だ。

その体験談は、三途の川やお花畑などや、体外離脱と
呼ばれる体験をしたとか、ある種のパターンが存在
するという。

「川の向こうにおじいちゃんがいてさぁ・・・お前は
きちゃダメだ~て大声で怒鳴られたの・・・そしたら
急に明るくなって目が覚めて・・・見たらベットのそばに
子どもたちがいたのよ・・・涙でちゃったわ・・・」

単なる幻覚などの脳内現象であるとする説など科学的
な研究も始まっている。

しかし、この檀家さんは、どちらかというと自分の死
を考えたくない、怖がっていた人だが、この臨死体験
を経験してからは、「死を恐れなくなり、積極的に死を
受け入れるようになった」という。

「なんかね、最近・・・仏さまに守られているような
感じがしてね・・・」

とても、やさしくなられた印象だ

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臨死体験 への4件のフィードバック

  1. ゆが のコメント:

    霊感観世音菩薩
    患者には「身体的痛み」「精神的痛み」「社会的痛み」「霊的痛み」の4つがあることを聞いた事があります・・病院にはオカルトな話は尽きないけれど、私たちが意識しないといけない事は患者さんの痛みを色々な角度から知る。観察する・・手をあてて観る、と習いました。そしてナースコールの嵐には千手観音のごとく・・・昔、私は千手観音じゃなあ~い!!と

    ヒス起こしてた同僚がいましたっけ。うふふ・・

    白衣観音菩薩にはなれなかったけれど

    周囲の人達の幸せを祈ることは、できますものね。

  2. 雪男 のコメント:

    雪山にて
    7年前丁度今ぐらいの時期に槍ヶ岳に一人で登った時の事、氷点下20度の中テントはって寝てました。自分でもよく死ななかったと思う。

    寒いし、ウオッカひっかけて少しウトウトしてたら、そのままほんとに寝こんじゃってぼんやり夢うつつに母が仏壇に座ってお経あげてたのを見た。

    写真には死んだ親父と俺の顔。

    「うひゃ~!」と驚いていたらふと目がさめて吹雪はやんで外が白んできていた。黒雲がすごい速さで流れていってて月が出てたんですな。ホッとした。

    こんなの臨死体験じゃないかもしれないけど、思い出したんで書いて見ました。

    雪山は命がけですよ~

    でも祈りつつ待っててくれる人がいるってありがたいもんですね。

  3. 和尚 のコメント:

    ゆがさま
    病気や死をむかえる方のケアは大変です。

    親戚の者が入院したときに、病院の先生の

    デリカシーの無さに怒り心頭でしたが、

    観音さまのようなナースの方に救われました。

    それぞれのお立場で、大変なことも多々ある

    のでしょうが・・・・。

  4. 和尚 のコメント:

    雪男さま
    ホワイトアウトですね

    雪山経験はないですけれど、命がけだからこそ

    魅力があるのでしょうね

    きっとお母様がお守りくださったんですね。

    見えないところで灯りをつけていてくださる方が

    いると思うと安心できますね

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