素敵なハガキ



この時期になると喪中のお知らせハガキが
届きます。

この喪中欠礼のハガキは、どこまでの親族が
亡くなったときに出せば良いのかという質問を
よく受けます。

特に明確な基準があるわけではありませんが、
通常は、自分を中心として一親等、つまり父母、
配偶者、子どもと、同居している二親等(祖父母、
兄弟、孫)に、1年以内に不幸があった時、欠礼
ハガキを出す場合が多いようです。

しかし、二親等や同居していなくても悲しみが深く
とても新年を祝う気持ちになれないという場合には、
出しても問題ありません。

仕事などで相手の方に心配をさせてしまう場合には、
家族や親族と相談して、同じように工夫すれば良いと
思います。

そんな喪中欠礼のハガキで「素敵」と、言っては
失礼かもしれませんが、こんな喪中のハガキを
友人から頂きました。

母の名前と住所が変わりました
住所 彼の世 浄土市極楽町
名前 秋桜院○○○○大姉(戒名)
                        合掌

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素敵なハガキ への4件のフィードバック

  1. ゆが のコメント:

    粋だね!
    なるほど、喪中の年賀の出し方にもいろいろあるんですね。勉強になりました。

    お友達の方の粋な心使い!ともすればくらーくなりがちなあの銀色の葉書も受け取った人が少し救われます。もちろん、お仕事関係の人に対しては別でしょうが・・

    白い蓮、綺麗!これ、和尚さんが撮ったんでしょう?

    お葬式のイメージあるけど、私はあまりそー思わない。

    清浄無垢な尊いお華だね。すいこまれそう~

    「天照らす如来の額を拝む時  

       露置く連華の白きウテナよ」

  2. 和尚 のコメント:

    ゆがさま
    ただのデザイン的な喪中ハガキということも

    あるのでしょうが、ここには「母への思い」が

    伝わってきます。

    蓮の花は、仏様の台になっていますが、

    この美しさと汚れのなさを思うと、うなずけます。

    心が洗われますね

    写真は私ではないんですよ。フリーの写真からの

    掲載です。

  3. バナナ牛乳 のコメント:

    Unknown
    印刷関係の仕事なので、この時期は

    年賀状と同時に喪中はがきの注文も増えます。

    毎年ご夫婦やご家族の連名で年賀状を

    注文されていた方が、次の年は喪中の注文に……

    となると、直接お会いしているわけでもないのに

    すごく切なくなるものです。

    この喪中の文章には思わずハっとしました。

    哀しみの中にも、フっと心がやわらぎます。

  4. 和尚 のコメント:

    バナナ牛乳さま
    喪中のハガキは寂しさがありますね。

    事務的な感じで出したりもらったりして

    いますが・・・。

    母への哀しみはありますが、読経を受けて

    母が浄土におられる思いも強く持たれて

    いるので、こういう表現になっているのだと

    思います。そこら辺が彼のすばらしいところ。

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