中国の聴覚が不自由な人たちで演じられる「千手観音」。
千手観音(せんじゅかんのん)とは、文字通り「千の手を
もつ」観音さまだ。千本の手は、どのような人々も救済
しようとする、観音さまの慈悲心の広さを表わしている。
1日に十数時間の猛練習をして、音を聞くことができな
彼らが、一糸乱れぬ動きで神秘的な千手観音を表現していく。
耳が不自由な分、他の感覚が鋭く、その感じる力で音楽に
合わせて踊ることができるという。
そういえば「観音」とは「音」を「観る(みる)」と書く。
ふつう「音」は聞くものだ。そういう考えでいけば
「聞音」と呼ぶのだろう。
しかし、観音さまは音よりも早い光を観て、しかも全身で
観じてくれるので「観音」と呼ばれ、私たちの声なき声を
観じて、すぐに・・いつでも救いの手を差し伸べてくれる、
ありがたい仏さまなのだ。
正面役の女性の慈悲に満ちた表情と30本近い、しなやかな
手の舞は、まさしく心が「観音さま」になっているから、
「本物だから」できるのだろう。
4 Responses to これはスゴイ!