八甲田山へ



青森県には八甲田山という大きな山があります。
標高1584メートル。新田次郎の代表作である
『八甲田山死の彷徨』を原作とした映画でも有名に
なりました。

明治35年に青森の歩兵第5連隊が雪中行軍の
演習中に記録的な寒波に遭遇し、210名中
199名が遭難した事件がおこりました。

仮死状態となりながらも遭難の第一報をもたらし、
遭難の象徴的存在となった後藤伍長の銅像。

制作者の大熊氏広さんは、洋風彫刻家の第一人者で
像全体に力と気品に溢れている見事なもので、
青森県の有形文化財に指定されています。

近くには小さな木造の記念館があり、色々な資料が
展示されています。逃れられない運命に翻弄された
彼らの事を考えると心が暗く痛みます。

しかも地元では、心霊スポットの一つとして有名
らしく「夜になると人が行進をする音が聞こえる」、
「まだ死んだとは気づいていないので、 いまだに
山中を行進している」とか言われているみたいです。

心からのご供養をしてきました。 合掌

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