子供のころに行って、あまり記憶のない
日光の東照宮へ行ってきました。
東照宮には、数々の彫刻が施された建物があり
見事な景観です。
当時の建築費を今のお金に換算すると総工費
500億円くらい・・・?
しかも現在同じものを建てようとすると
3000億円くらいかかるらしいです。
そんな中で国宝・陽明門の前に質素にたたずむ
唐銅鳥居(からどうとりい)。
日本で最初に造られた青銅製の鳥居で高さ6メートル。
銅板の厚さも3センチ?くらいあるといいます。
鳥居なのですが、神仏習合のなごりで柱の足下には
仏さまが鎮座する場所である蓮の花弁が刻まれて
いる珍しいものです。
一番下の動物は、狻猊(さんげい)という龍の子。
中国の民間伝承の中で龍は、親であり有徳の象徴を
表します。
しかも龍の子は9匹いて、狻猊は5番目の子供にあた
ります。それぞれの性格にあわせて、それぞれの場所で
活躍しているといいます。
この5番目の龍の子は、煙が大好きなので香炉の
飾り物にも使われていたり、仏さまやお坊さんが座る
場所を一生懸命支えてくれているのです。
神道の鳥居と仏教様式の習合。
何か、ほのぼのしていて良いですね。