死んでやる


朝7時のピンポンコール。こんな時間の来客は良くない
ことが多い。来訪者は普通の感じの若者。

開口一番の言葉が「死にたい」。こんなことを言われても
驚かない。「死んじゃえば・・・」と言ってあげた。
ちょっと驚いたようなリアクション・・・。

本当に「死にたい」なんて思っている人間は寺には来ない。
とっくにどこかで死んでいるだろう。
本当は助けてもらいたいのだ。

『日本一短い手紙「いのち」』の中で、
「殺してやる」
「死んでやる」
本気じゃありません
そんな年頃なんです

という文章を思い出す。もちろんこんな単純な心ではないけれど
自分の「心」と「言葉」の間には「ウソ」が多いことも確かだ。

仏教の教えの中に「不忘語」(ふもうご)と言ってウソをついては
いけないという戒めがある。

ごくごく普通に人様に対してウソをついてはいけないと解釈されて
いるようだけれど、本当は「自分の心」と「言葉」が一致して
いなければいけないという教えだろう。

その若者が本当の自分の心に気がつけるよう、ちょっと魔法を
かけてあげた。顔に少し明るさが見えた。

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