供養の志


昭和23年1月、一人の男が帝国銀行椎名町支店に現れ、
近くで集団赤痢が発生したといって16人の行員に、
予防薬と称する毒物を飲ませ、12人が死亡した事件。

帝銀事件といわれ、そに犯人は青酸毒物の人体実験を
おこなっていた731部隊など旧陸軍関係者であると、
その捜査を進めたが、一転して毒物に知識も経験もない
テンペラ画家の平沢貞通氏を逮捕した。

平沢氏は公判で無実を訴えたが、一審、二審とも
死刑判決が出され死刑が確定。平沢氏は再審を
訴えつづけたが獄死、享年95歳。

この銀行が和尚の寺の近くにあり、当時には行員の遺体が
本堂に安置されていたとか・・・。今でも平沢氏の供養にと
花を届けてくださる方もいる。

また、昨日は町内の代表の方々が集まり志を頂いて
犠牲者の各尊霊のご供養をされた。

60年たった今でも、それぞれの思いが・・・。

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