猫の死体


お通夜に行く途中の道で、猫が死んでいるのを見つけた。
車にひかれたらしく、アスファルトの上に張り付いている

見つけたのは和尚ではなくて、小学生の子供二人で、
彼らは猫が再び車で踏みつけられないようにと形相を変えて、
一生懸命に交通整理をしているのだ

近くで猫を見ると、「まだ動いてピクピクしてるゥの・・・」と
女の子が泣きそうな顔で叫んでいる。男の子は車と自転車の交通
整理だ。その横を大人たちが無関心に何もせずに通り過ぎてゆく。

この差はいったい何なんだろう

ちょうどトランクに洗車のバスタオルがあったので、それに
包み道路際に置いてあげた。
お坊さんのコスチュームと子供二人と死にそうな猫。
歩く人が奇異なものを見るような目で見つめ通り過ぎていく。
時折通る車は迷惑そうにクラクションを鳴らして抜けて行った

これからどうするか?このままだとお通夜には遅刻だし・・・。

子供たちの家は近くにあるらしく、お母さんがいるらしいので
お任せすることにした。命の狭間で彼らが何かステキなものを
学んでくれたらと願い別れた

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猫の死体 への4件のフィードバック

  1. ミドリガメ のコメント:

    えらいね?
    やさしい子供たちだから、和尚さんの気持ち通じると思いますよ。???

  2. 和尚 のコメント:

    気になります
    だといいんですが。

  3. バナナ牛乳 のコメント:

    おお
    なかなか出来るもんじゃないですよね。
    普通だったら、そのまま見過ごしそうなものなのに。

    その気持ちや、行動力を持ったまま
    大人になってほしいな。
    わたしたち大人も、見習わなければ…

  4. 和尚 のコメント:

    そうだ そうだ!
    小さい頃の純粋な気持ちて、大人になると少なくなってしまう。いつもピュアな気持ちでいたいと思う。

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