東京お寺めぐり

お遍路

四国八十八ヵ所を巡礼するのは、ちょっと…
東京にも御府内八十八か所巡礼コース(東京版 お遍路)があります。
宗派を問わず巡礼してかまいません。

金剛院は、御府内八十八ヶ所の第76番目です。

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お砂踏み霊場「御府内八十八ヶ所を巡るのも難しい…」
お砂踏み霊場というのがあります。
金剛院の境内にも、お砂踏み霊場があります。
お大師様の像の周りに4本の柱が立っており、それぞれの柱の下に、四国霊場4道場(発心、菩提、修業、涅槃)の砂が埋めてあります。
この周りを一周すると、四国八十八ケ所霊場をお参りしたのと同じ功徳が得られます。

御府内八十八ヶ所ってなに?

御府内八十八ヶ所(ごふないはちじゅうはちかしょ)とは、弘法大師ゆかりの八十八ヶ所のお寺を祈願のためにお参りする、東京版お遍路(へんろ)コースです。
有名な四国遍路(四国八十八ヶ所)を模して、宝暦5年(1755)頃までに開創されました。

「御府内(ごふない)」について

御府内とは、江戸時代に江戸城(現在の皇居)を中心とした品川、四谷、板橋、千住、本所、深川の内側の地域です。現在は、お寺の移転などで範囲が広がっていますが、ほぼ東京23区内にあります。

御府内八十八ヶ所 寺院マップ

寺院名・住所の一覧表はこちら

東京お寺めぐり 霊場一覧

お遍路さん、何をするの?

  1. 納経する。
    写経(お経を書き写したもの)を寺院へ納める。
  2. 朱印をもらう。
    納経の証明として、朱印(赤い御本尊の宝印)を朱印帳(納経帳)に押してもらう。
  3. 御府内八十八ヶ所、すべてのお寺を願を込めて巡礼する。

巡礼で必要なこと、納経とは

納経(のうきょう)とは、お経を写して(写経)、お寺に奉納することをいいます。
お寺にお経を納めることによって、巡拝者の願意を本尊に伝えます。
おもに「般若心経」を書き写して納めますが、短いお経の「十句観音経」でもかまいません。般若心経は慣れないと1時間くらいかかりますが、「十句観音経」は、短時間で書き上げることができるので、御府内八十八ヶ所巡りには適しています。
筆で書く必要はありません。

【般若心経】
般若心経(はんにゃしんぎょう)は、中国の玄奘(げんじょう)というお坊さんが訳した『摩訶般若波羅蜜多心経(まかはんにゃはらみったしんぎょう)』というお経です。

孫悟空で有名な「西遊記」というお話を知っていますか?
これは玄奘(三蔵法師)が、孫悟空・猪八戒・沙悟浄の3人をお伴として天竺(今のインド)へ、仏さまの教えを求めにいったお話です。(物語の中の孫悟空などは架空のものですが、玄奘は実在の人物です。)
そこでたくさんのお経を持ち帰り翻訳をしました。『般若心経』もその中の一つで、そのお経は、奈良時代や平安時代に海を渡り、日本にも伝えられたのです。

この『般若心経』は、『大般若波羅蜜多経』という600巻、600万文字もある膨大なお経を、わずか276文字の中に凝縮したお経で、ここには、悟りをひらくための教えが説かれています。

また、多くの宗派で共通して読まれているお経で、略して「心経」とも呼ばれています。
日本で最もよく知られ、親しまれているお経でもあり、今もたくさんの人達によって、この『般若心経』が書き写されています。

【十句観音経】
十句観音経(じゅっくかんのんぎょう)は、10個の言葉からなる、短いお経です。
短時間で書き上げることができるので、御府内八十八ヶ所巡りには適しています。

「写経・写仏をたいけんしてみよう!」のコーナーで
「般若心経」、「十句観音経」のお手本PDFファイルがダウンロードできます!

朱印と朱印帳(納経帳)

納経帳朱印(しゅいん)は、納経の証明として押してもらう赤い御本尊の宝印です。
お参りの記念にもなりますが、仏さまの功徳を頂くという意味があります。

朱印帳(納経帳)は、朱印を押してもらうための帳面で、御府内八十八ヶ所 第一番の「高野山東京別院」(港区高輪)で購入できます。
他寺社、仏具店、書店などでも販売されています。自作でもかまいません。

納経軸というのもあります。朱印帳と同じように御府内八十八ヶ所すべてのお寺で納経し、御本尊の宝印を押してもらった後に、表装して掛け軸などにします。

お遍路の費用

納経料(朱印料)が必要になります。納経料(朱印料)は、紙の小袋を用意して納めます。
一般的には納経帳(朱印帳)の場合は 300円くらい、納経軸の場合は 500円くらいですが、お寺によって違いますので必ず確認してください。
納経料は代価ではなく、ご本尊に納めるその方の「お布施」なので「おつりをください」というようなことがないように準備してください。

お遍路の日数

特に期間は決まっていませんが、計画を立ててお参りしてください。
電車やバスなどの交通機関を利用してもかまいません。徒歩の場合は、一週間くらいかかるでしょう。

八十八ヵ所を巡る順番

1番札所からお参りすることを順打ち、88番札所からのお参りは逆打ちといい、いずれも順番通りは、結構大変です。
アクセスを考えて順不同でもかまいません。

なぜ札所というのか?
札所はその名のとおり、巡礼の証として、また様々な思い、願い事を込めてお堂に木札を打ちつけ、納める場所でありました。
お堂に木札を打ち付けると建物を傷める為、現在では行われておりませんが、その名前だけが現在も残っているのです。

お参りの時間

午前9時から午後4時くらいの間にお参りしてください。それ以外の時間では、迷惑をかけます。
四国八十八ヶ所の霊場と違い、御府内八十八ヶ所には霊場会がなく、各寺の判断に任されています。常識はずれの時間にお参りしたり、大人数での突然訪問、あるいはマナーが悪かったりすると、お参りをお断りされることもあります。
また、ご住職が不在だったり、法事や行事のある時には、御朱印を頂けない事もあります。その時は、「今日はご縁がなかった」と考え、出直しましょう。

お参りの服装

お参りにふさわしい服装で、動きやすいものならかまいません。
お遍路さんスタイルの白装束(しろしょうぞく)や金剛杖(こんごうづえ)は、特に必要ありませんが、数珠(念珠)は必ず用意しましょう。

お参りの持ち物

御府内八十八ヶ所 お参りの注意点

  • 御府内八十八ヶ所のお参りは、お寺巡りではありません。
    弘法大師といつも一緒である「同行二人(どうぎょうににん)」という信仰を高めるための一つの修行です。お参り中は、弘法大師さまの御宝号「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」を心の中で念じながらお参りします。
  • 誰にでもできる身近な仏教修行なので自分なりの規律を決めてみましょう。
    たとえば道中に出会った人には親切にするとか、期間中は不平不満は言わないとか、無理のない決め事をもってお参りすると、ずいぶん感じ方も違います。
  • お寺では本堂、大師堂などにお参りをします。
  • 所定の納経料を支払い、納経帳(朱印帳)などに納経印を押してもらいます。
    (納経料はご本尊に納めるお布施です。お釣りのないようにしてください。)

お寺でご飯

カフェごはん巡礼中でもお腹は空きます。精進料理など身体に優しい料理を提供しているお寺のカフェも増えてきました。「お寺のカフェでほっと一息」してから、次の札所へ。他の参拝者の方や地域の方との交流も大事なことです。

金剛院の境内にあるカフェ「赤門テラス なゆた」のご紹介

巡礼の魅力

金剛院境内八十八ヶ所の霊場を参拝することは簡単なことではないけれど、頑張ってやり遂げた時の達成感と満足感は、今後の自分の糧となるでしょう。途中で止めることはできません。あくまでも自分のペースで、周りの景色を楽しみながら四季を感じてください。
お寺でのマナーを忘れずに。

全国巡礼霊場一覧

四国八十八ヶ所や御府内八十八ヶ所以外にも、弘法大師霊場があります。

【北海道地方】

【関東地方】

【北陸・中部地方】

【近畿地方】

【中国地方】

  • 美作八十八ヶ所
  • 広島新四国八十八ヶ所
  • 周防大島八十八ヶ所

【四国地方】

【九州地方】

御府内八十八ヶ所の資料・文献

【資料・関連サイト】

御府内八十八ヶ所・お遍路の本