道標地蔵尊(どうひょうじぞうそん)

道標地蔵尊長崎不動尊(ながさきふどうそん)前にたてられている船形浮彫(ふながたうきぼり)地蔵尊は、道標地蔵尊(どうひょうじぞうそん)、「道しるべ地蔵尊」とよばれています。

この地蔵尊は、寛政(かんせい)8年(1796)8月24日に道標(みちしるべ)をかねて造立されました。
地蔵尊の台石には「念仏供養(ねんぶつくよう)」、その左右には、「北・下坂橋道、南・ほりの内道」という文字がきざまれています。ほりの内というのは杉並区堀ノ内のことです。

江戸時代には、宿場町(しゅくばまち)としてさかえた中山道(なかせんどう)の板橋仲宿方面、またやくよけお祖師さまの堀ノ内妙法寺へ参拝する人の道しるべになっていて、南北に伸びる道があったことを教えてくれています。