ノーベル賞と仏教


今年のノーベル賞受賞者が発表されました。

村上春樹さんは惜しくも受賞を逃しましたが
iPS細胞(新型万能細胞)の第一人者、山中伸弥京都大学
教授が、ノーベル生理学・医学賞の受賞者に選ばれたことは
記憶に新しいところです。

実は、ノーベル賞受賞者の多くが仏教とご縁があったことを
ご存じでしょうか。

チベット仏教の最高指導者のダライ・ラマ14世が
ノーベル平和賞を受賞したことはご存じの方も多いと思いますが、
サイエンスの分野でもが、仏教の思想から着想した偉大な発見・
研究をされているのです。

たとえばノーベル賞受賞者の仏教に関する言葉を紹介します。

1921年ノーベル物理学賞受賞 アルベルト・アインシュタインは
20世紀最高の頭脳と呼ばれ、一般相対性理論、特殊相対性
理論の発見により、物理界に大きな影響を与えた人物です。

彼は、「現代科学に欠けているものを埋め合わせてくれるもの
があるとすれば、それは仏教です」と言います。

1949年ノーベル物理学賞受賞の湯川秀樹博士は、素粒子の
分野において、陽子と中性子を結びつける中間子の存在を予言。

日本人として初めてノーベル賞を受賞しました。彼もまた・・・

「素粒子の研究に、ギリシャ思想は全く役に立たないが、仏教には
多くを教えられた」

1932年ノーベル物理学賞受賞 ヴェルナー・ハイゼンベルク
博士は、行列力学で、現代物理学の量子論の発展に大きく
寄与した人物。

アジア初のノーベル賞インドの詩聖・タゴールに仏教を学びます。

「過去数十年の間に、日本の物理学者たちが物理学の発展に
対して大きな貢献をしてきたのは、東洋の哲学的伝統と、量子力学が、
根本的に似ているからなのかもしれません」と言います。

物理学というと数式ばかりで、仏教とは無縁なように思われますが、
仏教の世界観、東洋的な考え方が科学には必要なのかもしれませんね。

仏教の叡智から多くの発見がなされることに期待します。

カテゴリー: 金剛院和尚のブツブツ雑記 パーマリンク

ノーベル賞と仏教 への1件のコメント

  1. みさ のコメント:

    ダライラマさんの科学者との対談を読んでます。なかなか面白いです。

みさ へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください