ご苦労さまでした



檀信徒の皆様と一緒に、チター演奏者:内藤敏子さんの
演奏、作家の立松和平さんのお話を聞いてきました。

チターはヨーロッパ民族楽器でとても繊細な音を奏でる
楽器です。映画「第3の男」のテーマ曲でも有名です。

内藤さんは、日本チター協会の会長さんで紀子さまの先生
でもあり、とても控えめな印象です。

「きれいな音」は、練習を繰り返してテクニックでいくら
でもできるけど、「美し音」は、「こころ」が伴って
いないとできないといいます。
そんな情感あふれる演奏は、会場内に張り詰めて空気が
漂います。

立松和平さんは、社会や環境を意識した作品や積極的な
行動を通して発言を続ける作家です。今回は宇宙飛行士の
毛利さんと一緒に南極大陸に渡ったお話をしてください
ました。国じゃないのでパスポートもいらないらしい?

「地球にやさしい」なんて言う言葉を聞くけれど、地球は
我々にも決してやさしくないし、むしろ非情だといいます。

刻々と氷河期に向かって歩んでいて、数ミリ単位で大陸が
移動しているし、仏教で説くところの「諸行無常」を感じた
と言います。

お二人の話を拝聴して、日頃私たちが考え悩んでいることが
いかに小さいことで、何か目に見えない大きな世界観を見つけ
ることが、とても大切なような気がしました。

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ご苦労さまでした への2件のフィードバック

  1. さち のコメント:

    あら・・
    学生のころにチターを習ったことが
    あります。お手元をプロジェクターで
    映し出しているのかしら?

  2. 和尚 のコメント:

    さちさま
    あら・・・そうなんですか!

    大勢さまだったので、許可を頂いて
    お手元を映しました。

    映像に映し出されると人間は視覚でいろいろな
    ことを考えてしまい、他の感覚器官が鈍って
    しまいがちです。

    親切なようで余計なことなのかもしれませんね・・・?

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