お寺で厄払い?



一年のちょうど真ん中、上半期の終わりの6月~7月。
この半年間を振り返り、年の中締め、よかったこと悪かったことの中間決算を
するにはもってこいの日です。

この時期には、あちこちの神社で大きな茅の輪をみかけるようになります。
一時期に比べて最近ずいぶんと増えたようにも思いますが、茅の輪というのは
6月30日とかに行われる「夏越の祓え」という神事に欠かせないもの。

茅の輪をくぐることで半年のあいだにたまった悪いものを体から切り離すことができ、
さっぱりリセットした状態で残りの半年をやりすごせる、というものです。

昔の人はずいぶん便利なものを発明してくださいました。感謝感謝。

「夏越の祓え」は神事ですから、茅の輪は神社特有のものかと思いきや、ところによっては
お寺でもこれを設置していることもあるようです。

茅の輪の伝承にはスサノオが登場するのですが、むかしはお寺でも「牛頭天王」という名前で
スサノオをお祀りしているところが多くありましたから、そんなご縁なのでしょうか。

さて、夏越の祓えというと半年に一度の厄払いといったところですが、お寺では「厄払い」を
するでしょうか?しないでしょうか?

厳密に線引きはできないのですが、お寺ではあまり厄払いはいたしません。
ではなにをするかというと、「厄除け」です。

厄除け大師というのは聞いたことがあると思いますが、
厄払い大師…は馴染みがないですね。

病気でたとえれば厄払いはかかってから治療する対症療法、厄除けは未然に
防ぐ予防医療、といったところ?

まあ、それほど厳密に使い分けがあるわけでもないのですが、お寺と神社のちょっとした違いです。

そもそも「厄」とはなんなのかというと、辞書のようにいえば「災難、災い」のことです。
罰や業といったものとは違って、厄は自分に落ち度がなくても自然に引き寄せてしまったり、
溜めてしまったりすることがある。まさに病気のようなものですね。

だからこそ予防や治療が必要になるわけです。
茅の輪くぐりは、厄の定期検診とでもいえましょうか。

半年に一度、自分の内面を振り返る、そしてちょっと立ち止まって体と向き合い、心の健康状態を
再確認してみませんか?

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