名月とタヌキ



9月は、名月の月ですね。

日本には「月見寺」として愛されている
お寺がたくさんあります。

有名なのは、信州姨捨の長楽寺。

姥捨山のふもとに広がる棚田に映った月
「田毎の月」は絶景で、松尾芭蕉や小林一茶
の俳句にも詠まれています。

また、ちょっと珍しいお月見で有名になった
お寺が、千葉県の木更津にあります。

それは、こんなお話・・・。

むかしむかしのある月夜の晩、とあるお寺
の和尚さんがひとり夜を過ごしていると、
どこからともなくお囃子の音が聞こえてきました。

ひとけのない寂しい場所なのに…と、不思議
がりながら辺りを探すと、なんとそのお囃子は、
月明かりの下おおぜいのタヌキたちが腹鼓で
演奏していたものでした。

楽しいお囃子の様子をみて和尚さんは大喜び
するのですが、タヌキたちにしてみれば「これを
みて人間が驚かないなんて…!」と逆にびっくり。

どうにか和尚さんを驚かせようと、お腹をたたき
続けるのですが、無理をしすぎ、とうとうお腹の
皮を破って命を落としてしまいます。

和尚さんはタヌキを憐れんで、ねんごろに
弔ってあげました。

なんとなく聞き覚えがありませんか?

このお話は、童謡「證誠寺の狸囃子」のもとに
なった伝説なのです。

舞台になった證誠寺は、木更津市に現存していて、
境内にはタヌキをまつった狸塚や、童謡の記念碑
なども建っています。

10月の中頃には狸まつりも行わているとか。
タヌキも浮かれるような月見日和になるといいですね。

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