お水取りの季節ですね


春一番、早咲きの桜…今年も春の訪れを告げるニュースが
聞かれるようになりました。

早春の行事もさまざまですが、仏教的にはなんといっても
東大寺の「お水取り」。

毎年「お水取りがはじまりました」というニュースをみると、ああ、
今年も春がくる…と晴れ晴れした気持ちになります。

お水取りが行われるのは、毎年3月の1日から14日までの
2週間です。正式には「修二会」といって、明治以前には
旧暦の2月1日から行われていました。

二月に修する法会だから、修二会。難しい言葉のようですが、
分解するとわかりやすいですね。
ちなみにお正月に行う法会は「修正会」といいます。

お水取りといわれるのは、その名の通り大仏さまに
お供えする水(お香水)をとってくるからですが、お香水を汲む
ための特別な井戸「若狭井」には、地下で若狭(福井県)まで
つながっているという伝説があります。

福井県から東大寺までといえば直線距離でも約100キロ。
本当につながっているかどうかは「?」ですが、ここには面白い
伝説があって・・・、

奈良時代、東大寺ではじめての修二会が行われた時のこと。
修法を成功させるために日本全国の神様にも招集の依頼が
かかったのですが、若狭の神様だけは魚釣りをしていたために
遅刻してしまいました。

この神様が「遅刻のお詫びに、若狭の国の香水をお供えする」と
いったところ、突然岩のなかから鵜が飛び出して、その穴から
泉が湧き出します。

ここを井戸として整備したのが若狭井で、水は神様が送っている
若狭の香水なのである…

ということなのですが、さすが神様、スケールの大きな話。

明治以前の「神仏習合」の伝統も感じることのできて、とても
興味深い伝説だと思います。

修二会が終わると、いよいよ、本格的な春がやってきます。

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