座禅で肩を叩くのは体罰?


教育現場や部活動、会社内まで、社会全体で体罰の
問題が注目されています。

そんな中、弁護士ドットコムというサイトで面白い記事を発見しました。
それは、「座禅で肩を叩く行為」は、体罰に当たるのか?というもの・・・。

座禅といえば、僧侶が棒のようなものを持って、座禅をする人を
見て回り、怠けている人を見つけると、肩をパシンと叩くイメージを
お持ちの方も多いのではないでしょうか?

ちなみにあの棒は、警策(きょうさく、けいさく)といって
打たれることを「警策をいただく」といいます。

警策は、文殊菩薩の手の代わりであり、警策を与えることは
修行が進むようにという、いわば文殊菩薩からのエールです。

とはいえ、だから体罰ではない、と言ったら、「教師たちも愛の
ムチとか言って体罰するのと同じじゃないか?」という人もいる
かもしれませんね。

それに対して弁護士ドットコムでは明確に答えてくれています。

まず体罰とは何かというと、文部科学省による定義で、『身体に
対する侵害を内容とする懲戒(殴る、蹴る等)、被罰者に肉体的
苦痛を与えるような懲戒(正座・直立等特定の姿勢を長時間に
わたって保持させる等)』・・・。

だそうです・・・定義、規則は、いつもこんな感じですね!

坐禅の場合、注意喚起の刺激であれば体罰ではないとなります。
叱咤であれば、「肉体的苦痛を与える懲戒」にあたり、体罰になって
しまうのだとそうです。

前述の警策の意味は、文殊菩薩による励ましですから、注意喚起的
意味ですから、とりあえず「体罰」ではなさそうです。

しかし、座禅で身体を打つ行為が『身体に対する有形力の行使』で
あるので、暴行罪(刑法208条)になるかどうかは別問。

そこでこの暴行罪が成立するかどうかというと、「僧侶が座禅で
身体を打つ行為は、わが国の社会で永年にわたり認められてきた
ものですので、正当行為(刑法35条)にあたるものとして、暴行罪は
成立しないと考えてよいでしょう。」とのこと・・・。

そのため、僧侶以外で座禅をさせて警策で打つ行為をする場合には、
事前に参加者の承諾を得ないと、トラブルの原因になる可能性もある
のだとか・・・。

ちなみに真言宗では、月輪観(がちりんかん)や阿字観(あじかん)が
あります。
こちらは、仏さまを心の中に充満させる座禅なので「警策」がないので
こんな悩みを抱えずに済んでほっと一安心です(笑)

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