アバター



チャットやネットゲーム、SNSなど、
ウェブ上の仮想世界がどんどん広がってきました。

今回の震災でもツイッターが活躍したようですし、
今や私たちの生活の中でネットは不可欠なものに
なりつつあるのかもしれません。

中高生ら若者の間に特に流行しているのは、
自身の「アバター」を作ることです。

アバターといえば、少し前にヒットしたハリウッド映画を
思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、
「アバター」とは、自分の分身として表示される
キャラクターのこと。
(映画では、現実世界の分身を作っていましたが)

アバターは、いろいろな服や持ち物などを組み合わせ、
アニメっぽいキャラクターをつくります。

自分の姿とそっくりにもできますし、
まったくの別人のように創造することもできます。

このキャラクターを使って、仮想社会の中で行動するわけです。

アバターの語源はサンスクリット語の「アバタール」。
神仏の化身という意味です。

誰が見付け出した言葉か知りませんが、なかなか奥が
深そうです。

神仏の姿は一つではなく、様々に変化することが
踏まえられています。

さて、仏教や神道を勉強していると、
本地垂迹(ほんじすいじゃく)という用語にぶつかります。

インド由来の仏様が、日本では神様の姿を借りて現れることで、
大日如来は天照大神、八幡様は阿弥陀如来…といった具合に、
対応する神仏が想定されました。

アバターは、この本地垂迹を説明する恰好の素材ではないでしょうか。

アバターを自分とは別人のように造形しても、その仕方には
本人の性格や好みが反映されます。

かえってアバターの方が、実際の姿よりもその人の特徴が
表現されているとも言えます。

歴史や宗教に興味がなさそうな若人たちでも、もしかしたら
本地垂迹については、他の世代よりもよく理解してくれるかも
しれませんね。

カテゴリー: 金剛院和尚のブツブツ雑記 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください