花言葉は「威厳」



暦の夏至が終わり、雨が降ったあとの新緑は
一番キレイだとか・・・。

境内の泰山木も咲いて芳香をは漂わせています。
威厳、長寿の花言葉を持つタイサンボクは、大地に
しっかり根を張り、成長していくので、子どもの成長に
たとえられて学校などにもよく植えられています。

葉っぱもかなり分厚く固いのですが、蓮の花のような
純白のナイーブな花を咲かせます。しかも、その命は
短くて数日間・・・。はかなささえ感じます。

そういえば以前に「泰山木の木の下で」という演劇を
見たことがあります。

劇団民藝の90歳を超える北林谷栄が、ライフワークと
して400回以上も演じていた作品です。
(いまでもお元気なのかしら・・・?)

北林演じる神部ハナという老女は、子供を9人も産み
ながら、病気や原爆で、すべてを亡くしてしまいました。

原爆の被害者たちの子どもを、わずかな料金で密かに
堕胎を施しています。それが発覚し逮捕され、伊藤孝雄が
演じる刑事の取り調べを受けます。

しかし、この刑事も原爆の被害に遭い、子どもの後遺症で
悩んでいて、取り調べの中で、刑事は神部ハナの人間性に
惹かれていきます。

罪は罪で裁かれ実刑判決を受けますが、原爆症で最後の
人生を閉じるのです。
とても重いストーリーで反戦もさることながら、我々が
生きていく上で、机上で考えられた法律の言葉と人間の尊厳と、
なにが本当は大切なのか?そのメッセージも重いものでした。

それとは反対に、変わらぬ瀬戸内海の美しい風光と、泰山木の
木の下で住む実に愛らしい北村さん。
何か「無我」の境地を感じます。

昂然と 泰山木の 花に立つ  高浜虚子

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