散骨・・・



葬儀会場にあったパンフレット・・・。
「どのくらいの方が希望するの?」とお尋ねしたら
ほとんどいないとのこと。

細かく砕いた遺骨を海などに撒くことを散骨といって
朝のワイドショーなどで、自由でこれからの葬送の
仕方であるような印象で報道されている。

石原裕次郎さんや元エックスジャパンのヒデさん
などの有名人が行うと話題にもなるようだ。

遺骨の埋葬に関しては、墓地埋葬法や刑法190条の
遺棄罪の項目に触れるので、これまでは散骨は許可
されなかった。

しかし、元厚生省は「散骨のような葬送の方法に
ついては、墓地埋葬法では想定しておらず、法の
対象外である」といい、法務省も「それが葬送の
ための祭祀(さいし)で、節度をもって行われる限り
問題はない」との見解を発表した。

何を持って「節度」とするのか、法で想定してない
ことは行って良いのか・・・と、苦肉の見解だ。
「自由」という権利主張で変質し、寄り添い、
助け合い、託しあう、共生の瓦解がはじまって
いるのだ。

しかし散骨が決して悪いわけではないと思う。
注意したいのは「地球のふところに還る」などと
いう美句に騙されてはいけないということ。

過度な乱開発による自然破壊を止めるために、
山や海、川に散骨してしまえば、そのような場所
まで開発されることはないという、思惑を考える
人がいたり・・・。

有名な政治指導者などの、生前の強い権力を恐れて、
それを「故人の遺志」などという理由で散骨される
政治的な思惑があったり・・・決して美しものだけ
ではないのだ。

一般の方でも、なんといっても気持ちは変わる
ということ。亡くなった当時は、故人の思いを叶え
ようと一生懸命に散骨を考え行うが、数年もたつと
家族の死も心の中で整理がついてくる。

その時に海や山などのグランドの大きさに戸惑う
方も多いようだ。なにか大きすぎて手を合わせられ
ないのだ。

人は、目の前に何かの具体的な形がないと、祈りの
気持ちを込めることができず、後悔をする方も多い
ようだ。

もし散骨の希望がある方は、故人や遺族の納得した
話しを生前に行い、遺骨のほんの微少を密かに節度を
もって散骨し、多くは墓地へ埋葬することをお奨めする。

あっ!!それから厳粛な散骨も天候によっては船が
大揺れで船酔いも相当ひどいときがあるらしいですよ!

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6 Responses to 散骨・・・

  1. [掃苔]墓と散骨

    osyouさんのブログを読ませて頂き、 感じるところがあったので、 一言、言わせて頂きます。 私も散骨はあまりいいものではないと思います。 そもそも仏教の生まれたインドでは、 ヒンズー教の影響から、あまり遺体には執着しないそうです。 ガンジスの河原で荼毘 …

  2. 巡礼A のコメント:

    散骨と言う言葉には
    何となく、傲慢な響きがあるような…。河川や海を汚しておいて、「自然に還る」なんて、ちょっと独りよがりな気がします。少なくとも、「おじいちゃんがお世話になってます。」と、お隣のお墓にもお参りするような謙虚さはないですね。

  3. はじめまして のコメント:

    いろんな意見があると思います
    和尚さんのコラムをずっと興味深く拝見していました。
    和尚さんのご見解も一理あるとは思います。
    でも、葬儀のあり方も多様化してくる時代なのだと思います。
    多様なニーズに応えるという必要もあるのではないでしょうか?
    私個人は別の宗教に属する者ですが、葬儀に関してはそれほど規定がないということもあり、自分は全部の遺骨は散骨してもらうように伝えてあります。つまり一切の墓などの形に残る物を作って欲しくないと考えています。
    よほど、その宗教にとって困ることでない限り、信者の要望に応えていただければ、ありがたく思います。合掌。

  4. 和尚 のコメント:

    それぞれの思い
    最近、父が亡くなって墓地もなかったので
    海外の海洋へ散骨に行った。しかも日程が
    そのツアーの時間しか合わなかったので、
    場所はどこでも良かった・・・。

    という話しを聞いたので、あまりの
    安易さにビックリしての投稿でした。

    お墓は、仏舎利塔(ストゥーパ)というもので、
    その規模を簡略化したものです。そのお墓に
    埋葬するということは意味があるのです。
    それは、家族と先祖が心から交流することが
    許される場所でもあります。

    また、家族の中でさえも「自分の死」と
    「他の人の死」に対する考えが違うところ
    は違いますね。

    それぞれの思いを納得され、総合的に考えて
    頂ければ良い方法が見つかるように思います。

  5. 村石 太 のコメント:

    Unknown
    そういう法律があったとは 知りませんでした
    外国の有名なかたも 確か海に骨を流したと聞いた記憶があります。ヒデの死因が 納得いかないです

  6. 和尚 のコメント:

    村石 太さま
    hideの死因は、いろいろといわれていますが、
    その原因よりも、亡くなってしまった事実に
    誰もが納得できてはいないと思います。
    それだけ愛されていた方なんでしょうね。
    いまは、きっと守ってくれていると思います。

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